中毒になりそうな1人回転寿司

1人回転寿司記念日。その間初めて1人で回転寿司へ行って寿司を食べた。結構前のことなのにワクワクが消えないから記録する。

 1人で平気でご飯食べる人からすればなんてことないかもしれないけど、そのハードルが高い私にとって今回の経験は本当にワクワクドキドキものだった。

 私はずっと外で1人でご飯を食べることができなかった。ご飯だけじゃなくて、日々の買い出しも1人で行うことにとても抵抗があった。でも、働くようになって一人暮らしを始めると1人行動が当たり前で心地いいものに変わった。割とどこでも1人で行けるようになった。歳をとって神経が図太くなったのかもしれない。

 成長はしたけど1人で平気で行けるのは精々チェーンのカフェぐらいかも。今考えればがっつり1人でご飯を食べたことがないかもしれない。今回の回転寿司を除いては。

 私はもっぱらテイクアウト派で、その理由は1人でご飯を食べてるところを見られるのが恥ずかしいから。あとは単純にマナーを気にして食べるのが嫌だから。ハンバーガーは口にソースをいっぱいつけて食べたいし、ピザはろくに噛まずに3口くらいで飲み込みたいし、牛丼は音を立ててかきこみたい。これらの行為を店内でする勇気がないからいつも持ち帰りにして、家の中だけで汚く品なくご飯を食べる。

 ただ今回はどうしても寿司が食べたかった。スーパーとかコンビニのじゃなくて回転寿司が良かった。そして最寄りの寿司屋は結構距離があるからこの時期に持ち帰るのも気が引けて店内で食べた。

 数ある1人飯の中で回転寿司はなかなかハードルが高いと思う。回転寿司=子どものご飯という認識があって、いい大人が1人で回転寿司とはいかがなものか、と思っていた。けど意を決して店内に入ると意外に1人で来てる人が性別、歳を問わずまぁまぁいた。でもやっぱり、人の目が気になることは変わらない。入ってきた客は全員チェックしてしまうし、周りから私はどう見えてるんだろう、と考えながら急いで食べる寿司は誰かと食べる時より味気がなかった。でもその感情より、1人で回転寿司に来た私を尊敬する感情の方が勝ってるのでこれもまぁいい経験だと思った。